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行事・・・・
- 2007.08.06 Monday
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- by KYOKO
とうとう、現実になってしまった。おかちゃんの死。
怖かったが、やがて、猛烈な悲しみに変わっていった。
確かにとっちゃんとにいやんとバイクに乗って帰って
その夜は3人でねた、とっちゃんは、二つしか
布団を敷いてなかった。朝は仕事だったし。
毎晩、毎晩の喧嘩の挙句の果て起こったことであることは
小さな子供の私にも分かった。
おかちゃんの顔はその後、なくだけ泣いて、怖いことを
みんなに分かってもらった後、又白い布が顔にかけられ
私は、布団に隠れたその首が見えないことでもう一度
みたい。「おかちゃん!おかちゃーーん!」呼んでみたかった。
しかし、外はだんだん騒がしくなるばかりで。私達は
相変わらず、おかちゃんを囲んで座っていた。
その時、とっちゃんが誰かに呼ばれて立ってどこかにいった。
みんな行く先を見たが分からなかったけれど
襖を閉めていった。
その時です。私は、驚き忘れられない光景に
出合ったのです。
兄が父を見た後直ぐに、おかちゃんの顔のそばに
にじり寄り。白い布をそっと手にとって泣き始めました。
私もとっさに、にいやんのところにしがみつくように
そばに行きました。にいやんは、「おかちゃん、おかちゃん
返事してくれ・・」色々と話していたように思う。
私は、私の思っていることをすべて話してくれた様に思った。
にいやんは、あわてていたように思った。それは何故か私には
分かった。にいやんは私に「よく覚えておくんやで」って
言ってくれて、私は大泣きだったが、にいやんがあわてて
又白い布をおかちゃんの顔にかけ、元の位置の戻った。
そして、泣いていないふりをしていた。
私もあわてて戻って、にいやんのまねをした。
なぜ急がなくてはならなかったか、とっちゃんが戻ってこない
内に、きっとそうだ、私だって、そうする。
心の中で。本当に怖いとっちゃんに変わっていた。
にいやんの初めての、心の動きに私は、いつか
今日のこと二人で話したいと思った。
にいやん!最後に顔見せてくれてありがとう。
私は、今は、怖くなかったで。にいやんいなかったら
最後の薄化粧の優しいおかちゃんの顔を見ず
一生後悔するところやった。やっぱり、にいやんやなあ。
そう繰り返していた。
やはり、早くして正解だった。とっちゃんが戻ってきた。
何故私達兄妹は、とっちゃんの前でないたり、おかちゃんに
しがみついたり出来なかったのだろう。今思うと
あんなに何でも言える、小さな子供だったのに。
小さい頃から、とっちゃんが本当に怖かった。
それだけである。教育は厳しいと言えるかもしれないが
おかちゃんのこと、色々と怖いとっちゃんがほかにいた。
何もなかったように座っている二人に回りの大人たちが
外へ出ているように言ってきた。
私達は、しぶしぶ外に出た。それがおかちゃんを見た
最後になるとも知らず、外に、その頃はもうおかちゃんから
離れたくなかったのに。長い間、外に出されていた。
私にとって何もかも初めてのこと、知っている人は
次々と来てくれて、頭をなでて、泣いては引き下がっていった。
にいやんはもう泣いていなかった。気がつくと、私の同級生
兄の同級生がチラホラと見えてきた。
みんな来てるのかなと思ったが。おかちゃんの死に方を
みんな知っているのだろうか、もう村中広まっているんやろうか
そんなんちがうねん、叫びたかった。とっちゃんが毎晩・・・・
説明がいる様な気持ちで立っていた。
あっという間にたくさんの友達とその家族でまた広い庭は一杯になった。
しばらくすると、縁側の襖があいた、つまり庭側から屋敷の奥が見えた。
そこには。木でできた。樽の大きなもののようなのが置かれていた。
後に知るのですが、まだ田舎は土葬で、当時は座棺といわれるものに
亡くなった人を入れることになっていた。
私はそのときは、何にも知らなかったが、私のそばでにいやんが
あの中に、もうおかちゃんは、入ってるんやで、もうこれが
最後やで。って私に教えてくれた。私は、まだ寝たはるとおもっていた。
あの中にって、あの中にって、わけが分からなかった。
にいやんの言うことは正しいけれど、私には理解できなかった。
すると、叔母に手招きであがってくるように言われた。
すると、かなづちを持たされた。ぐるっとみんな持っていた。
その座棺の蓋をみんなで釘を打ちつけ、蓋をすることに気がついた。
あかん、あかん、もう一回見せて、もう一回あわせて、
今も本当にこの後悔もひきずっている。
にいやんをみると、もう涙も出ていなかった。大人の人のように
トントンとたたいていた。にいやん、にいやん、さっきみたいに
もう一回見せて!もう逢いたないん?
何故兄妹は本当の心の内を言えないんだろう、そのくらい
とっちゃんが怒っていたおかちゃんを慕うことがとっちゃんの
怒りに触れるようで、怖かったのです。
私は急いで、おかちゃんとそっくりな叔母さんをさがした。
あの叔母さんとずっと一緒にいたかった。もう逢えないのなら
あの叔母さんをおかちゃんと思ってずっと一緒にいたかった。
双子のように似ていたのを覚えている。
とうとう蓋は閉まってしまった。
誰かが私にご飯にお箸が一本刺さっているのを持ってきた
大人の人が仕切っていた。私は、それを持ち頭は、手ぬぐいで
あねさかぶりのようにされた。にいやんは、今で言う戒名を
書いたような持っていたように思う。
とっちゃんが先頭に並んだ、白ずくめのおじさんたちが数人来た。
その座棺をあっという間に縄で縛り、上の結び目のところに
物干し竿ぐらいの太さで、長さはもっと長かったように思う
それを通し、白ずくめのおじさんたちがスッと担ぎ上げた。
ようやくとっちゃんが一番前で、後ろの方に私とにいやんがいたので
にいやんに、聞いた。どこいくん?にいやんは後ろも向かず
お墓や!って言ってくれた。お墓なあって思いながら、見ると
親戚中のひとが色々なものを持ち、又木の先にこいのぼりの
ような長い、白い布がなびいていた。何本も何本も。
歩き出した。両脇には知り合いの人、学校の先生、友達が
両端に一杯に並び、泣いてくれていた。私は、泣けなかった。
あのことをみんな知っているのだろうか、恥ずかしいというより
おかちゃんの名誉を保ちたかった。みんなみんないる。
にいやん!にいやんの先生も校長先生も友達もみんな
来たはる。と小さい声でいうと、分かってる。だまっとき!って
言われた。ゆっくりゆっくり。と行列が流れた。
みんな見慣れた顔ににいやんが頭を下げていたので、
私も少し頭を下げてまねをして、ついていった。
あの子を探したかった。私を地獄に落としたあの子を
と思っていたが、もうそんな余裕はなく
私は始めてのことばかりで、何が何だか分からず
ただ歩いていた。辛く、寂しい、小雨が振り出した。
それでも、大人たちは傘もささず。ひたすら歩いていた。
お墓は知っていた。でもそのお墓ではなかった。
家のお墓は反対側や、ってにいやんに又聞いた。
にいやんは、おかちゃんの実家のお墓や。っていった。
そういえば、おかちゃんは、家でどうして寝てなかったんやろ
そんなことを思いながら、にいやんは不安げに歩いている
私を少し振り返りながら、おかちゃんはもう実家のお墓で
ゆっくりずっと寝るんや。泣いたら、おかちゃん天国で
泣くから、最後まで頑張るんやで。私に言った。
それはまるで、にいやんが自分に言い聞かせている風であった。
そうや、そうやなあ、又お墓に入ってもとっちゃんに謝りながら
やったら、可哀想やと私も思っていた。
長い道路を歩き、階段を登り始めた。いつもお盆に来ていた、
おかちゃんの実家のお墓があった。もう少しでつく。
それでもその後のことは、私には分からなかった。
上りつめた一番上の奥に実家のお墓はあった。
先頭のとっちゃんが曲がった、みんなそれにあわせて
回ってどんどん前がみ得なくなった。とうとうにいやんと私が
曲がる番が来た、もうとっちゃんは止まっていた。
その座棺を担いでくれた人も座棺をお墓の前においていた。
私とにいやんは呼ばれた。行くと、私はビックリした。
本当に何事も始めてのことだった。漫画で少しはみたことは
あるけれど、座棺はなかった。みると、お墓の前は大きく
土が掘られていた。私は直ぐに分かった。そこにその座棺が入るのだと。
ショックだった。綺麗なままおかちゃんを置いておきたかった。
漫画の世界のおどろおどろした光景に、再び驚き、怖さと、もうここを
掘り返さない限り、逢えないと思うと。もうとっちゃんのことなど
かまわず、大泣きになった。にいやんも泣いていた。
私はとっちゃんに寄らず。にいやんに、しがみついて泣いた。泣いても
泣いても足らなかった。もう2度と会えないおかちゃんになってしまった。
座棺は紐のままそおっと、下に沈められた。それから
お百姓さんが持っている。スコップを持たされた。大人たちも
みんな持っていた。とっちゃんから、少しずつ土を入れだした。
にいやんが言われて、土を座棺にかけた。私も大人の人に言われ
土を少し座棺にかけた。白い服を着た大人たちは、
とっちゃんにあとはお任せくださいったかとおもうと
あっという間に座棺は見えなくなり、その上にもともとあった
石のお墓が乗せられ、お花が飾られ、あっという間にお線香
お供え物などが置かれ、新しい仏様ができたような話を誰かしてくれた
ような記憶がある。
終わってしまった。どうして、どうして。こんなことに。
にいやん、私は、これからどうしたらいいん?聞きたかったが
にいやんもきっと同じだと、思って我慢した。
私は、とッちゃんの涙を見なかった。
怖いとっちゃんより、許せないとっちゃんが、そこにいて。
これからの人生を狂わせた、とッちゃんを、思いっきりうらんでいた。
みんなみんなそうだと思っている。大人は何故そんなとっちゃんだったのか
そんな何を悪いことをしたというおかちゃんなのか知りたいと
思い出した。
お線香をあげ、手を合わせ、まだ小雨が続いていた。
お寺様の、お経が始まった。何も聞こえないくらい
とっちゃんを見ていた、私は絶対に死ぬまでとっちゃんをゆるせへん。
絶対に、にいやんも許したらあかんよ、そう叫んでいた。
行事は終わり、たった2日間ですべての人生が狂い始めた。
怖かったが、やがて、猛烈な悲しみに変わっていった。
確かにとっちゃんとにいやんとバイクに乗って帰って
その夜は3人でねた、とっちゃんは、二つしか
布団を敷いてなかった。朝は仕事だったし。
毎晩、毎晩の喧嘩の挙句の果て起こったことであることは
小さな子供の私にも分かった。
おかちゃんの顔はその後、なくだけ泣いて、怖いことを
みんなに分かってもらった後、又白い布が顔にかけられ
私は、布団に隠れたその首が見えないことでもう一度
みたい。「おかちゃん!おかちゃーーん!」呼んでみたかった。
しかし、外はだんだん騒がしくなるばかりで。私達は
相変わらず、おかちゃんを囲んで座っていた。
その時、とっちゃんが誰かに呼ばれて立ってどこかにいった。
みんな行く先を見たが分からなかったけれど
襖を閉めていった。
その時です。私は、驚き忘れられない光景に
出合ったのです。
兄が父を見た後直ぐに、おかちゃんの顔のそばに
にじり寄り。白い布をそっと手にとって泣き始めました。
私もとっさに、にいやんのところにしがみつくように
そばに行きました。にいやんは、「おかちゃん、おかちゃん
返事してくれ・・」色々と話していたように思う。
私は、私の思っていることをすべて話してくれた様に思った。
にいやんは、あわてていたように思った。それは何故か私には
分かった。にいやんは私に「よく覚えておくんやで」って
言ってくれて、私は大泣きだったが、にいやんがあわてて
又白い布をおかちゃんの顔にかけ、元の位置の戻った。
そして、泣いていないふりをしていた。
私もあわてて戻って、にいやんのまねをした。
なぜ急がなくてはならなかったか、とっちゃんが戻ってこない
内に、きっとそうだ、私だって、そうする。
心の中で。本当に怖いとっちゃんに変わっていた。
にいやんの初めての、心の動きに私は、いつか
今日のこと二人で話したいと思った。
にいやん!最後に顔見せてくれてありがとう。
私は、今は、怖くなかったで。にいやんいなかったら
最後の薄化粧の優しいおかちゃんの顔を見ず
一生後悔するところやった。やっぱり、にいやんやなあ。
そう繰り返していた。
やはり、早くして正解だった。とっちゃんが戻ってきた。
何故私達兄妹は、とっちゃんの前でないたり、おかちゃんに
しがみついたり出来なかったのだろう。今思うと
あんなに何でも言える、小さな子供だったのに。
小さい頃から、とっちゃんが本当に怖かった。
それだけである。教育は厳しいと言えるかもしれないが
おかちゃんのこと、色々と怖いとっちゃんがほかにいた。
何もなかったように座っている二人に回りの大人たちが
外へ出ているように言ってきた。
私達は、しぶしぶ外に出た。それがおかちゃんを見た
最後になるとも知らず、外に、その頃はもうおかちゃんから
離れたくなかったのに。長い間、外に出されていた。
私にとって何もかも初めてのこと、知っている人は
次々と来てくれて、頭をなでて、泣いては引き下がっていった。
にいやんはもう泣いていなかった。気がつくと、私の同級生
兄の同級生がチラホラと見えてきた。
みんな来てるのかなと思ったが。おかちゃんの死に方を
みんな知っているのだろうか、もう村中広まっているんやろうか
そんなんちがうねん、叫びたかった。とっちゃんが毎晩・・・・
説明がいる様な気持ちで立っていた。
あっという間にたくさんの友達とその家族でまた広い庭は一杯になった。
しばらくすると、縁側の襖があいた、つまり庭側から屋敷の奥が見えた。
そこには。木でできた。樽の大きなもののようなのが置かれていた。
後に知るのですが、まだ田舎は土葬で、当時は座棺といわれるものに
亡くなった人を入れることになっていた。
私はそのときは、何にも知らなかったが、私のそばでにいやんが
あの中に、もうおかちゃんは、入ってるんやで、もうこれが
最後やで。って私に教えてくれた。私は、まだ寝たはるとおもっていた。
あの中にって、あの中にって、わけが分からなかった。
にいやんの言うことは正しいけれど、私には理解できなかった。
すると、叔母に手招きであがってくるように言われた。
すると、かなづちを持たされた。ぐるっとみんな持っていた。
その座棺の蓋をみんなで釘を打ちつけ、蓋をすることに気がついた。
あかん、あかん、もう一回見せて、もう一回あわせて、
今も本当にこの後悔もひきずっている。
にいやんをみると、もう涙も出ていなかった。大人の人のように
トントンとたたいていた。にいやん、にいやん、さっきみたいに
もう一回見せて!もう逢いたないん?
何故兄妹は本当の心の内を言えないんだろう、そのくらい
とっちゃんが怒っていたおかちゃんを慕うことがとっちゃんの
怒りに触れるようで、怖かったのです。
私は急いで、おかちゃんとそっくりな叔母さんをさがした。
あの叔母さんとずっと一緒にいたかった。もう逢えないのなら
あの叔母さんをおかちゃんと思ってずっと一緒にいたかった。
双子のように似ていたのを覚えている。
とうとう蓋は閉まってしまった。
誰かが私にご飯にお箸が一本刺さっているのを持ってきた
大人の人が仕切っていた。私は、それを持ち頭は、手ぬぐいで
あねさかぶりのようにされた。にいやんは、今で言う戒名を
書いたような持っていたように思う。
とっちゃんが先頭に並んだ、白ずくめのおじさんたちが数人来た。
その座棺をあっという間に縄で縛り、上の結び目のところに
物干し竿ぐらいの太さで、長さはもっと長かったように思う
それを通し、白ずくめのおじさんたちがスッと担ぎ上げた。
ようやくとっちゃんが一番前で、後ろの方に私とにいやんがいたので
にいやんに、聞いた。どこいくん?にいやんは後ろも向かず
お墓や!って言ってくれた。お墓なあって思いながら、見ると
親戚中のひとが色々なものを持ち、又木の先にこいのぼりの
ような長い、白い布がなびいていた。何本も何本も。
歩き出した。両脇には知り合いの人、学校の先生、友達が
両端に一杯に並び、泣いてくれていた。私は、泣けなかった。
あのことをみんな知っているのだろうか、恥ずかしいというより
おかちゃんの名誉を保ちたかった。みんなみんないる。
にいやん!にいやんの先生も校長先生も友達もみんな
来たはる。と小さい声でいうと、分かってる。だまっとき!って
言われた。ゆっくりゆっくり。と行列が流れた。
みんな見慣れた顔ににいやんが頭を下げていたので、
私も少し頭を下げてまねをして、ついていった。
あの子を探したかった。私を地獄に落としたあの子を
と思っていたが、もうそんな余裕はなく
私は始めてのことばかりで、何が何だか分からず
ただ歩いていた。辛く、寂しい、小雨が振り出した。
それでも、大人たちは傘もささず。ひたすら歩いていた。
お墓は知っていた。でもそのお墓ではなかった。
家のお墓は反対側や、ってにいやんに又聞いた。
にいやんは、おかちゃんの実家のお墓や。っていった。
そういえば、おかちゃんは、家でどうして寝てなかったんやろ
そんなことを思いながら、にいやんは不安げに歩いている
私を少し振り返りながら、おかちゃんはもう実家のお墓で
ゆっくりずっと寝るんや。泣いたら、おかちゃん天国で
泣くから、最後まで頑張るんやで。私に言った。
それはまるで、にいやんが自分に言い聞かせている風であった。
そうや、そうやなあ、又お墓に入ってもとっちゃんに謝りながら
やったら、可哀想やと私も思っていた。
長い道路を歩き、階段を登り始めた。いつもお盆に来ていた、
おかちゃんの実家のお墓があった。もう少しでつく。
それでもその後のことは、私には分からなかった。
上りつめた一番上の奥に実家のお墓はあった。
先頭のとっちゃんが曲がった、みんなそれにあわせて
回ってどんどん前がみ得なくなった。とうとうにいやんと私が
曲がる番が来た、もうとっちゃんは止まっていた。
その座棺を担いでくれた人も座棺をお墓の前においていた。
私とにいやんは呼ばれた。行くと、私はビックリした。
本当に何事も始めてのことだった。漫画で少しはみたことは
あるけれど、座棺はなかった。みると、お墓の前は大きく
土が掘られていた。私は直ぐに分かった。そこにその座棺が入るのだと。
ショックだった。綺麗なままおかちゃんを置いておきたかった。
漫画の世界のおどろおどろした光景に、再び驚き、怖さと、もうここを
掘り返さない限り、逢えないと思うと。もうとっちゃんのことなど
かまわず、大泣きになった。にいやんも泣いていた。
私はとっちゃんに寄らず。にいやんに、しがみついて泣いた。泣いても
泣いても足らなかった。もう2度と会えないおかちゃんになってしまった。
座棺は紐のままそおっと、下に沈められた。それから
お百姓さんが持っている。スコップを持たされた。大人たちも
みんな持っていた。とっちゃんから、少しずつ土を入れだした。
にいやんが言われて、土を座棺にかけた。私も大人の人に言われ
土を少し座棺にかけた。白い服を着た大人たちは、
とっちゃんにあとはお任せくださいったかとおもうと
あっという間に座棺は見えなくなり、その上にもともとあった
石のお墓が乗せられ、お花が飾られ、あっという間にお線香
お供え物などが置かれ、新しい仏様ができたような話を誰かしてくれた
ような記憶がある。
終わってしまった。どうして、どうして。こんなことに。
にいやん、私は、これからどうしたらいいん?聞きたかったが
にいやんもきっと同じだと、思って我慢した。
私は、とッちゃんの涙を見なかった。
怖いとっちゃんより、許せないとっちゃんが、そこにいて。
これからの人生を狂わせた、とッちゃんを、思いっきりうらんでいた。
みんなみんなそうだと思っている。大人は何故そんなとっちゃんだったのか
そんな何を悪いことをしたというおかちゃんなのか知りたいと
思い出した。
お線香をあげ、手を合わせ、まだ小雨が続いていた。
お寺様の、お経が始まった。何も聞こえないくらい
とっちゃんを見ていた、私は絶対に死ぬまでとっちゃんをゆるせへん。
絶対に、にいやんも許したらあかんよ、そう叫んでいた。
行事は終わり、たった2日間ですべての人生が狂い始めた。
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